私は、定年が見えてきたサラリーマン(2021年現在)のイゴールです。この年になって「自分探しの旅」をここ2年半ほど続けています。
- 「自分は何をしたいのか」
- 「自分は何ができるのか」
- 「自分はサラリーマンを続けたいのか」
- 「自分は定年後は趣味に生きたいのか」
自称「自分探しの旅」の活動として、セミナーに参加したりや日本語教師養成講座の学校に通ったり、ボランティアの活動を続けてきたりして、ある程度見えてきたのは定年後に趣味に生きるのは向いていないということです。やはりなにか仕事というか社会貢献というか、できれば「ビジネス」を続けたいと思うようになってきました。
それは収入の確保という観点もありますが、それよりも人々に「ビジネス」を通して幸せを届けたいという思いがあるということです。サラリーマンの仕事というと生活のために働くという要素が強いですが、起業家の方や個人事業主の方の考えは、それよりも「やりたいこと」が柱として中心にあります。それに少しずつ自分も看過されてきたように思えます。
会社勤めや新聞やテレビだけでは見えてこなかった、新しいビジネスに取り組む人々の意見を聞いてみたり、接して話をしたりすることで、
- 「行動力と熱意が、スキルよりも大事なことだ」
- 「行動を起こすことが躊躇して考え込むよりも必要」
- 「CASHのフローから考えるより、その活動を多くの人が賛同してくれれば、そこからCASHは生まれる」
などを知ることができました。自分がサラリーマン生活で学んでいたことと一致することもあれば、新しく知ることも多く、まだまだ学習と吸収が必要なようです。
コロナ禍によりスタートアップなどのセミナーの参加がオンラインで容易に
コロナ禍で多くの人がビジネスを失い、生活スタイルの変更を余儀なくされ、結果としてストレスの増加などで体調を崩す人が増えていると思います。海外で徒歩10分以内の生活必需品の買い物以外は外出禁止の「超ロックダウン」を経験したことで、私もその内の一人だったかもしれません。
ただ、自分の信条としている
「チャンスはものにすべき」
の元、コロナ禍をチャンスにできないものかといろんなことにチャレンジしてきました。それを行動に移してみると探せばあるもので、オフラインでのセミナー活動が、オンラインにとってかわることで、海外に居ながらも参加する機会が増えてきました。ロシアの人達に日本語を教えるボランティアもしていますが、オンラインだからできるゲーム感覚やゲストを招いたイベントなど、コロナ禍をプラスにやればできると自信をもってきました。
<自分探しの旅の中から、スタートアップの人達の意見を聞く場を持つことができた>
自分探しの旅の始まりは、2018年にロシア サンクトペテルブルクでスタートアップを立ち上げた日本人家族との出会いでした。彼は本当に一からロシアという異郷の地でビジネスをスタートさせ、強い意志で新分野を切り開いていきました。
彼が日本に出張してセミナーで講演をしたのを聞いたのが、私のスタートアップの人達との出会いのスタートでした。そこからセミナーイベントに参加したり、スタートアップ業務のトライアルを経験したりして、CIC虎ノ門で毎週木曜日に開催しているTHURSDAY GATHERING の運営に携わっている方に出会ったのでした。
Venture Café Tokyo が主催するThursday Gathering とは
Veture Café Tokyo に勤める人から、毎週木曜日の16時から開催される
「Thursday Gathering」
というイベントの紹介を受けました。これは、毎週5-10程度のスタートアップ関連のTOPICSの発表会だったり、パネルディスカッションだったり、今スタートアップが何を目指そうとしているのかをシェアしながら、新しい動きをみんなで考えるイベントになってます。
場所は虎ノ門ビジネスタワーのCIC東京で開催されます。私は今まで5回すべてオンラインで海外から参加するのみでした。ツールは基本Zoomで 個別打ち合わせはRimoを使うという感じです。私は今回の一時帰国のタイミングで初めて虎ノ門ビジネスタワーに足を踏み入れ、スタートアップの総本山の雰囲気を肌で感じることができました。
当日は、パネラーの人達がアクリル板越しに司会者のリードの元、新規事業について討論が進んでいきます。登壇者は、起業家ばかりかと思いきや国家公務員の方や大企業の中の新規事業部門の人達も参加して構成されています。私は恥ずかしながら普通の企業の中に「新規事業支援室」みたいなものがあることすら知りませんでした。いままで勤めている会社の業績が悪くなるたびに、
- 「コア業務にシフト」
- 「もうからない仕事は切り捨て」
の単純的な発想で進んできたため、自分もその発想が自分の脳内回路に埋め込まれてしまったからでした。外を知らないとは恐ろしいことだと50才を過ぎてわかりました。
Venture Café Tokyo がある CIC虎ノ門は、起業家の集まりらしく自由でスマートで、新しい発想がごちゃまぜの中から生まれてくる雰囲気を感じました。私のようなシニアサラリーマンは一人もいませんでしたが、なぜか違和感を感じなかったのは、この2年間の「自分探しの旅」の成果だったかもしれません。
参考にですが、年に1度「THURSDAY GATHERING」ではBIG EVENT
「 ロケットピッチナイト」
というのが行われます。
これは、4時間の中で約75組が2チーム(オフラインとオンライン)に分かれ3分3スライドで新しいビジネスのアイディアを発表するもので、聞いていて刺激を受けるものです。今年は4月におこなれたのですが是非来年も参加して自分の固定概念を洗濯したいものです。
<CIC虎ノ門 Venture Cafe Tokyo のLISAさんに聞いてみた。>
CIC Tokyoで開催されるTHURSDAY GATHERINGでは、毎週木曜日の日本時間16時から21時ごろまで、スタートアップを中心にイノベーション関連の様々なセッションを開催しています。事前にPeatixからエントリーすれば、現地での参加もオンラインでの参加も可能です(*緊急事態宣言中は全オンラインで実施)。
私にこのTHURSDAY GATHERINGを紹介してくれた LISAさんにいくつか質問をしてみました。
LISAさんは、環境を大学で学んでこられてきましたが、それをこれからのご自身のビジネスにどうかかわっていきたいと思っておりますか。
私はずっとサンゴ礁の研究をしてきましたが、気候変動の影響で年々サンゴ礁が減っているのが現状です。研究をする中で、サンゴ礁を救うためには研究者の力だけでは難しいということを痛感しました。社会や産業と力を合わせで取り組んでいくことが必要不可欠であると感じ、研究者と産業、社会の懸け橋になりたいと思っています。
そのために、現在は様々なイノベーターを繋げることで新しいことを生み出す場づくりをしているVenture Café Tokyoで、今までに出会わなかった人たちをどんどん繋げて、コラボレーションの輪を広げていきたいなと思っています。
環境分野など、なかなかビジネスとして成り立ちにくいと思われている分野でも、持続的に事業が成り立つような仕組みを作っていき、そこに研究者など垣根を超えた様々な人たちが関わることで、最終的にはサンゴ礁を救えたらいいなという想いで取り組んでいます。
CICTokyoに今回実際に現場で参加して熱量といいますか、パネルディスカッションを実際に見ていろいろ刺激を受けたました。
このTHURSDAY GATHERINGを自分の成長やビジネスにどう生かせばよいか活用方法についてアドバイスをいただけませんか。
Venture Café Tokyoには、コミュニティの心得的存在である、Community Credoがあります。そのCommunity Credoの中に、”You are part of this community, help build it”というものがあるのですが、まさにこのコミュニティはVenture Café Tokyoのスタッフが作り上げているコミュニティではなく、コミュニティメンバーと一緒に作り上げていくものなので、いろいろな形でどんどん積極的に関わってほしいなと思っています。
また、“Become an active participant in our experiment”というように、Thursday Gatheringは実験の場なので、この場を使っていろいろな実験をしていただきたいなと思っています。社会にでると、なかなか公に気軽に実験をできる場はないと思いますが、Venture Café Tokyoのコミュニティはまさに実験ができる貴重な場であり、こんなことをちょっと試してみたい、挑戦してみたいと思ったら、是非この場を存分に使って実験してみてほしいなと思います。
私たちの合言葉にもなっていますが、”Failure is Good”なので、たとえ実験が失敗したとしても、失敗したという結果を次に活かすことでどんどん前に進んでいけると思うので、迷わず挑戦してみてください!
いろいろな関わり方ができるのがVenture Café Tokyoのいいところでもあり、自分の取り組みをセッションでコミュニティメンバーに共有したり、自分のアイディアやプロダクトをシェアしたり、エキスパートの人たちからメンタリングを受けられるOffice Hoursもあるので、どんな形であれ積極的にコミュニティメンバーの一員として、イノベーションを起こしアクションを起こして頂ければ私たちの本望かなと思います!
<スタートアップに触れる。是非自分の仕事以外の側面に接して、自分探しをお勧めします。>
私は定年までカウントダウンになってきました。「自分探しの旅」もそろそろ方向性をつけなければいけません。作家の安藤美冬さんはYOUTUBEで
「自分はいつも3年計画を立てる。1年目で種まいて、2年目で育てて、3年目は収穫の年」
とおっしゃっています。その測りを自分にあてはめるとこれからの1年は収穫の年となります。少しずつですが収穫に向かっているとは感じていますがまだまだ形にはなっていません。
「やりたいこと>収入」
ではやりたいことって何? 人のためって誰のため?
どうも私の「自分探しの旅」はいい方向に進んでいるものの、もうちょっと続きそうです。みなさんもこの毎週木曜日の「THURSDAY GATHERING」にオンラインで参加してみませんか。