2020年から始まった新型コロナウイルスは、2021年になってもその勢いが衰えることがなく、11月末になると変異株のオミクロンの感染者が増え始めました。日本政府はいち早くそしてきびしく水際対策を取り、日本へ入国する条件が強化されました。具体的には、私のようなスペインからの帰国は、3泊4日のホテルでの強制隔離です。私はちょうどこの時期に日本へ本帰国となりました。前回の一時帰国は羽田空港着・両国のアパホテルでしたが、今回は、成田空港着・成田東横インとなりました。その隔離体験記を2回に渡ってまとめます。
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また、今回も3日間のホテル強制隔離ですね。
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<隔離体験記成田編>さようならスペイン。さようならバルセロナ。
約2年間住んだスペインを去る気持ちは複雑です。日本に帰って家族に会える、そして日本という素晴らしい国にまた住める喜びの反面、スペインという気候や食事や文化や人々に恵まれたこの地を去る悲しい気持ちが入り混じっているのが本音です。コロナでスペイン語を使う機会に恵まれなかったという言い訳のもとスペイン語が上達しなかったのが心残りですが。
バルセロナ空港のチェックインカウンターで、厚生労働省の指定フォーマットの陰性証明書(出発の72時間前)を見せながら、英語の質問にスペイン語で答えるととてもうれしそうにエアフランスの空港の職員が反応してくれます。
「あら、スペイン語話せるのね」
「ほんのちょっとだけですよ」
もうこんなやり取りもこれから体験できないのかなと思うとちょっと寂しいです。
飛行機から見た早朝のバルセロナ市街
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スペインは世界の中でも日本と並ぶトップクラスの住みやすい国ですよね。
<隔離体験記成田編>経由地のパリシャルルドゴール内の移動について。
バルセロナから日本への直行便はないので、エールフランスでパリシャルルドゴール空港経由で帰国します。2021年12月4日現在、フランスからの帰国もスペインからの帰国も3日間のホテル強制隔離指定国です。コロナがなければトランジットが6時間もあったので、一度パリ市内に出たいところですが、
「過去14日間どこにいましたか?」
で、スペインとフランスと2か国書いて後で何かあると困るので、ターミナルから外には出ませんでした。
パリシャルルドゴール内は、2F(シェンゲン向けターミナル)から2EーM(非シェンゲン向けターミナル=日本向け)に移動です。過去の他の人のブログを見ると2Fから2Eへは地下通路を歩いて移動とかかれていましたが、2021年12月現在は、2E-Mの看板に沿って(2Eでもいくつかある)パスポートコントロールを過ぎて、バスに乗って移動します。途中荷物検査はなかったです。私はこの荷物検査が、パソコンとかを取り出したりベルトをはずしたりがきらいで、今回無くて良かったと思ったものでした。バスは2E-Mだけでなく2Aとか2Bとかいくつか止まるようです。2EーMの案内を確認してバスを降ります。
パリ空港内バスルート
パリ空港2E-Mバスの降り場
<隔離体験記成田編>経由地のパリシャルルドゴール内は免税店もほとんどしまっていてさびしい。
2EーMに到着すると免税店のエリアに着きます。しかし、80%近くのブランド免税店が閉まっています。やっている免税店はロンシャン、エルメス、ブルガリくらい。ヨーロッパ内は飛行機が満席になるほどWITHコロナが浸透してきていますが、ヨーロッパ外との交流は、全然回復していないことがこれでわかります。そしてPAULのパン屋さんには長蛇の列。クロワッサンを食べるのを楽しみにしていましたが、まあ日本でも食べられるかなと思いあきらめました。
PAULのパン屋は長い列
閑散とした免税店
<隔離体験記成田編>飛行機降りるまでに準備しておくこと。
前回3月に一時帰国した経験と最新の情報をベースに、飛行機を降りるまでに準備したことを整理しました。
- 用紙を入れるクリアファイルを購入して準備しておく。
- 書類記載用のボールペンを準備しておく。
- スマホをフル充電しておく。 (飛行機によっては充電ができないかもしれないのでできれば空港で。もしくはバッテリーがあるとさらに良いです。)
- 厚生労働省の質問票にアクセスして内容を入力し、最後のQRコードをスクリーンショットして保存しておく。
- MY SOSのアプリを入れておく。
- 飛行機の中で英文の紙(request to everyone entering Japan) が1枚といつもの日本通関の黄いろのカードが1枚配られるので記載する。
厚生労働省の質問票のURLはこちらです。
質問票には飛行機の座席番号を入れるところがあります。よって、前日に事前チェックイン等をして座席が決まったら入力すると良いと思います。質問票の最後に出るQRコードを日本の空港で見せたり読ませたりします。私はスクリーンショットでデーターをスマホに保存しておきました。
パリから乗る人は、外国人らしき人も半分くらいいましたが、彼らはほとんどが成田トランジットで他の国行く人達でした。
my SOSです。
<隔離体験記成田編>飛行機到着後のプロセスについて。
朝の9:10にほぼ定刻通りに成田空港に到着し、まずは成田トランジットの人から降りていきます。その後15分ほどで、日本入国の人が降ります。飛行機降りたらまず空港の無料WIFIにつなぎました。その後のプロセスは次の通りです。
- 椅子が縦にならんだところに一人ずつ座る。
- 書類を2つ渡され、記載する。質問と誓約書。
- 書いた書類や陰性証明書の確認。そのあと途中トイレがあったのではいりました。行ける時に行っておきます。
- 唾液によるPCR検査。ここまで1時間くらい。ここで番号が書かれたシールがパスポート裏に貼られます。この下4桁が今後のPCR検査やバスに乗る時のシリアルNo.になります。
- MY SOSの説明。メールの受信確認。スマホの現在位置情報ON等の登録。アプリのインストールは、メールとMY SOSだけでOKです。以前のようにLINE、SKYPEなどの確認はなかったです。その後陰性証明書や誓約書などの書類の提出がありました。
- PCR検査結果を待つこと1.5時間くらい。ここまで約3時間です。ここでトイレと自動販売機で冷たいお茶などを買えます。ホテル出るまでお茶などは基本買えないので、ペットボトルのお茶を3本買いました。
- その後荷物をパスポートコントロールを通過し、荷物を受け取り、通関検査後に到着ロビーに出てバスを待ちます。バスに乗るまで、列に並びかかりの人がつきっきりでフォローしてくれます。出歩くことはできません。到着ロビーはガラガラでほとんど人がいません。
- 約20分で東横イン成田に到着しました。
バスは、以前の情報ではビニールシートが椅子に貼られたバスに乗ったと書かれていましたが、今回そんなことはなかったです。ただ羽田到着の時と違って充電用のコンセントもWIFIもない普通の観光バスでした。
<隔離体験記成田編>成田地区のホテルについて
飛行機が成田空港に到着したのが、9:10でホテルに入ったのが13:30でしたので約4時間20分でした。かかった時間は3月の羽田の時とほぼ同じくらいでしたが、それが本当にラッキーだと知ったのは、ホテルに着いてからでした。実は成田地区はホテル・バスともに不足しており、Twitterを見る限り、
- 数日前に到着した人は、成田空港からチャーター機で中部空港近くのホテルへ
- 当日お昼に到着した人は、横浜のホテルへ。約6時間。
- 当日夕方に到着した人は、深夜に成田東横インへ。約8時間。
だったそうです。やはりオミクロン対策の強制隔離決定が先でホテルやバスの手配が追い付いていないんだなと思います。リスク回避で空港でなにか食べれるお菓子などを手荷物で持っていった方がよいかもしれません。
ただ、そんな中空港スタッフやホテルの人が一生懸命対応していることに感謝しかありません。
ホテル到着後のプロセスはその2にまとめます。
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帰国する人も大変ですが、本当に隔離の手配したり対応してくれる人に感謝ですね。
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