スペインに暮らしながら、イタリアなどヨーロッパ各地への出張する機会がありました。出張元も出張先も自分の母国である日本ではないのですが、心情的にスペインの戻ってくるとホッとします。これは借りているとはいえ自分の家とホテルとの違いによるものなのか、言語(スペイン語も話せないがイタリア語よりはまし)によるものなのか、パスタやピザに飽きたからなのか、それははっきりしません。ただこれだけは言えるような気がします。私はスペインが大好きです。どこがどんな風にと言われても困りますが。
RENFEの高速列車AVEは静かで快適
RENFEはスペインの国内を網羅する鉄道会社で、バルセロナ(サンツ)とマドリッド(アトーチャ)を約2時間半から3時間で結んでいます。本数も1-2時間に1本とかなり多いです。飛行機での移動と比べても都市の中心地通しを結んでいる点や、静けさやシートの広さなどを考えるとRENFEはお勧めです。そして何よりスペインの高原地帯をずっと車窓から見ることができます。時にはぶどう畑が、そして時には風力発電の風車を見ることでスペインの暮らしに少し近づくことができると思います。バルセロナーマドリッド間だけでなく、南にはアンダルシアまでつながっており、グラナダ・マラガ・セビージャまで行くことができます。最高時速は250KMまで出ます。
マドリッド駅は、東のバルセロナや南のアンダルシアに向かうアト―チャ駅と北のバリャドリッドに向かうチャマルティン駅の2つがあり注意が必要です。2つの駅は近郊線で結ばれており所要時間は約15分で、私もちょっと迷いましたがGOOGLE MAPに助けられました。チャマルティン駅とマドリッドバラハス空港も地下鉄でつながっており、タクシーでも20分約€30(2020年現在)です。マドリッドの北のバリャドリッドとパレンシアには自動車工場があり、鉄道輸送で完成車を運ぶ姿も見ることができます。
マドリッドとバルセロナの街の中心を繋ぐので、待つ時間考えたらAVEが便利だな。
予約は日本からでもWEBを使って購入。印刷した紙やスマホが切符になる。
予約はもちろん日本の旅行会社にお願いすることも可能です。しかし今はほとんどの人がインターネットやスマホを持つ時代です。RENFEは、インターネットで予約も発券もできます。もちろん現地の切符売り場で買うことも、自動販売機(英語対応してます)で買うこともできますが、ある程度計画が決まっている場合は事前予約をお勧めします。それは事前購入(2か月前から)の方が安いということもありますが、なによりも切符を持っているということは何物にも代えがたい安心感になります。旅先になにが起こるかわからないというのは、楽しみという人もいますがやはり知らない土地では不安感の方が強いです。そのいくつかを事前に排除すると、心に余裕をもたらせてくれます。実際には、紙に印刷されたQRコードが切符の役割になり、改札でスキャナーで読ませます。
RENFEのホームページは、このリンクになります。
また詳しい予約の方法は、このリンクがお勧めです。
海外では自分のパソコンで印刷して切符になるんですね。
プラットフォームで検札と荷物検査。
出発時刻の20分ほど前から搭乗が開始されます。最初飛行機のような荷物検査がありますが、かばんをX線を通すだけでスマホやパソコンを出す必要はありません。ホームが下にあったり上にあったりすることもありますが、だいたいエスカレーターが備え付けられており重いかばんをよいしょと運ぶ必要はありません。その後改札でQRコードを読ませてもらって列車が来たら、搭乗します。
切符に記載された「COCHE」が号車「Plaza」が座席番号にあたります。列車に乗ると入口の近くに荷物置き場があります。いままで盗まれた経験はないですが、駅で列車が止まるたびに確認しておくにこしたことはないでしょう。
列車によっては、充電が可能な席もあるので旅行中一番の心配事である充電の問題も解消されます。到着したら特に改札もなく出口に向かいます。
この写真は自動販売機で買った切符のサンプル画像です。
大きな荷物があっても安心。エスカレーターもあるし。
多少の遅れはあるが、それも旅の楽しみ。
日本の新幹線と比べてサービスはどうなのかと、疑問に思う人もいるかもしれません。残念ながら日本の新幹線のように、時間に正確で、ホームのどこに何号車がとまるか、あと何分でくるかなどのサービスは期待できません。というより新幹線のサービスレベルは世界中で群を抜いてます。しかし、多少の遅延も気にしないのがスペインのいいところ。それもご愛敬として旅を楽しむのはいかがでしょうか。
スペインの中での移動は、RENFEで計画を立てることにしよう。
価格:1,320円 |