ドイツから日本へEMSによる荷物の送り方。6KGで63€。

ドイツ

コロナによるロックダウンの中ドイツで暮らすイゴールです。夏とクリスマスに日本の家族へのお土産を買ったにも関わらず、1年近く日本に一時帰国することができないためお土産を渡すことができずにいました。やはりお土産は早く渡すに越したことはないと考え、いろいろ調べてEMSでドイツから日本に荷物を送ることにしました。その記録を整理してみました。結論から言いますと郵便局で段ボールを買って自分でパッキングして持ち込んで、6KG、65€、20日で到着とコロナ禍の影響からか少し時間がかかりましたが、以外と簡単でリーズナブルでした。

ドイツからEMSで送るにはまずは家の近くの郵便局を探しましょう。

スペインで暮らしている時にバルセロナ郊外のアウトレットへ買い物に行きました。自分のために買ったのは、サンダルと白Tシャツです。特に白Tシャツは、16時間断食によりお腹が少しへっこんだので、その自分へのご褒美です。実は大学卒業してからお腹は「右肩上がり」じゃなかった「前出し続き」で大きくなっていったので、なるべくお腹が目立たないような服ばかり買ってました。ポロのTシャツは結構高かったですが、やせた今しか買えない自分へのお祝いです。

日本の家族とLINEでつなげながら買い物をしていると、「このかばんいいね。欲しい。」「他も見せて?」とリクエストを受けます。まあせっかくコロナの経済閉鎖も6月に空け、アウトレットに家族に買ってあげるつもりでやってきたので数点希望の品を購入しました。しかし、日本に帰る機会は、第2派の波にもまれてその後一度もやって来ず、お土産は部屋の片隅に眠っていました。

このお正月も帰ることができず、日本でしか売っていない2021年ミニカレンダーやGELタイプのボールペイン、日本製ノートなどをドイツまで送ってくれるように家族に頼みました。ちなみにノートの紙質は日本製が世界一です。送料はEMSで2200円かかりましたが、運よく通関で引っかからずに5日で届きました。だったらこちらからもEMSで送るかということになり、送り方を調べ始めました。

まずは家の近くの郵便局がどこにあるか場所を探します。下記のURLから検索できました。

http://standorte.deutschepost.de/Standortsuche?standorttyp=filialen_verkaufspunkte

「Ort oder PLZ」に、自分の住所の郵便番号を入力すれば、地図に場所が掲載されます。私の場合は歩いて2分のところに郵便局がありました。郵便局は日本よりもたくさんあります。

郵便局が歩いて5分くらいのところに2つあるってことは、日本よりもかなりたくさんありますね。

ドイツの郵便局のEMSとDHLって競争相手じゃないの?

日本の常識では、郵便局でよく使われる海外郵送方法はEMSです。それよりも高いですが速くて確実なのは、DHLなどのクーリエ(国際宅急便)です。今回日本から送ってもらったボールペンなどもEMS2200円でしたが、もしDHLを使ったとすると1万円を超えます。私のイメージは、DHL>EMS(金額も速さも品質も)でEMSとDHLは競争相手というイメージです。

ところが、郵便局に行ってみると「DHL」の看板があります。あれっ?郵便局じゃなくてDHLの出張所なのかな。競争相手が窓口を一つに統合したのかな。カウンターで恐る恐るEMSでの輸送を依頼してみました。

「EMSで送れますか?6KGほどです。」

「もちろん。」

「そうですか。だいたい送料はいくらくらいですか?」

「70€くらいですね。」

さすがドイツ。英語が話せない人に会ったことがありません。70€なら安いです。しかしひとつわからないことがありました。DHLなら通常300€以上するはず。DHLがEMSをやってるってどういうことなんだろうか。

分からないのをそのままにするのは嫌なので調べてみました。調べるとなんとドイツポスト(郵便局)はDHLを数年前に子会社として買収してました。そして国内はドイツポスト、国際郵便はDHLとすみわけしているようです。よって「DHL PAKET」という名前でEMSを取り扱っているということがわかりました。

ドイツではEMS用の段ボール箱もDHL郵便局で買えます。

郵便局の場所もわかりました、だいたいの料金もわかったまでは良かったのですが、次に段ボールを手配しなければいけません。一応近くのスーパーからバナナがはいっていた空箱をもらってきてはいたのですが、やはり新品の箱で送りたいです。近くの雑貨屋に段ボールを買いに行きましたが、そんなのは売ってないよとけんもほろろでした。日本だと郵便局で購入できるので、行ってみたら確かに売っておりサイズが10種類くらいありました。40CM*50CM*20CMの箱を3€で購入できました。

 

日本と同じように段ボールも郵便局で購入できるんだね。これは便利だ。

ドイツのDHL郵便局でもらった用紙に日本の住所を記載し、自分で梱包してDHL郵便局に持ち込みEMSにて郵送を依頼します。

郵便局で、「EMSで出したいです」というと、「DHL PACKET」という紙をもらいます。これに記入して梱包して依頼すればOKです。ここでEMSをきちんと告げないと、DHLの何倍もする超優良サービスになると思いますので注意が必要です。

書き方は、添付を参考にしてください。目的を「ビジネス」にすると通関での確認事項が長くかかると思ったので「GIFT」のところに「✔」をいれました。中身ごとの重量を記載しなければいけないので全体の重さから適当に割り振って記載しました。最後にガムテープを貼って梱包して郵便局に持っていくと、重さを測り請求金額を告げてくれます。このときCASHでの支払いを要求されました。6KGで63€。1万円しなかったので良かったです。

ドイツから日本到着までEMSで20日かかりました。

土曜日に出して3週間後の金曜日に着きました。EMSなので、ちゃんとトラッキング(追跡)ができます。ただし、日本郵便のホームページで追跡できるようになるのはドイツ出荷からで、それまでは「EMS TRACKINGmore」を使えば、ドイツの郵便局の受け取りから追跡ができます。トラッキングを見ると荷物はドイツの輸出のセンターで10日ほど寝てました。ドイツはヨーロッパの中では高いサービスの方ですが、やはり日本の郵便局のように無駄なくサッサと出荷とは行きません。日本の郵便局は世界最高レベルのサービス品質で、日本ブランドはこういう隠れたところにしっかり存在してます。

郵便局はどこだろう、段ボールはどこで買えるのか、EMSとDHLの違いは、送るときにどんな書類があるのかなど送る前はいろいろ不安がありましたが、思ったよりも簡単で日数は20日かかりましたが価格も63€とそんなに高くなかったです。なによりコロナで一時帰国できない中、家族に贈り物を送ることができて皆が喜んでくれたのがなによりうれしかったです。

- TrackingMore

 

私も今度家族にお土産たくさん買ったら、EMSで送ってみよう。

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プロフィール
この記事を書いた人
イゴール

会社生活30年を過ぎたサラリーマン。2020年からヨーロッパ駐在中でスペインードイツースペインと引っ越し2021年末帰国。人生の後半から日本とロシアを中心とした海外生活を半分半分。次のキャリアで何をしたいか、仕事を続けながら現在進行形で自分探しを模索中。その活動の悩みや取り組みをぶろぐに残す。

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