「6月の村」が開催する「第3回オンラインシニアフェス」体験記。

50代の自分探し

2021年5月に「6月の村」が開催する「第三回オンラインシニアフェスティバル」に参加しました。これは、私が兼業・プロボノ目的で登録している「G-NET ふるさと兼業」が「6月の村」兼業・アルバイトを募集していたところから、開催を知り参加したものです。名前にシニアとついていますが、特にシニア層向けに特化した内容ではなく、私たちの日常の暮らしに密接に関係のあるアイテムをオンラインセミナー形式で運営しているものです。私は今回1視聴者として視聴したものもありますが、「6月の村」の運営にも微力ながらボランティアで参加させてもらいました。

ふるさと兼業|メンテナンス中

「6月の村」とは、

「6月の村 ソーシャルワーカーズ」のホームページには下記のような内容が記載されております。

ごちゃまぜで学ぶ
ごちゃまぜで集まる
ごちゃまぜで考える

場所や立場を超えて、ごちゃまぜで集まって、学び、支えあうことをポリシーにしてます。今回私は「第3回オンラインシニアフェス」へ参加しましたが、毎週のようにオンラインでイベントを開催しております。80歳を超えた方々がパソコンでZOOMを操作しながら発表をする姿を見ると、私のような50代の人が「ZOOMのホスト操作は難解だ」などとは言っていられなくなります。代表の坂本那香子さんは、元気だったおばあさんが入院した経験から、「シニア層の人たちこそオンラインに向いている」、「シニアのためにではなくシニアとともに」の強い信念に基づいてこの活動を進めています。

https://www.june-village.com/

「6月の村」が主催する第3回オンラインシニアフェスとは

今回のオンラインシニアフェスは第3回ということでしたが、私は今回が初めての参加でした。前回の第2回は昨年の12月に開催され、延べ300人を超える人がオンラインで参加したそうです。今回の第3回は、2日間に渡り34時間連続でプログラムがあり、参加者も前回をはるかに超える250人、各プログラムへの参加者合計は延べ900人以上になったそうです。私はドイツからの参加でしたので、日本の午前中のプログラムは参加できませんでしたが、日本の夕方また日本の深夜にもヨーロッパやアメリカからもプログラムがあり、視聴することができました。特に日本の夜の時間帯は、ヨーロッパから多くの方が視聴されてました。まさにコロナ禍を逆手に取ったグローバルなセミナーと言えます。いままでいろんなセミナーに参加してきましたが、34時間グローバルでぶっ通しというのは初めての経験でした。おそらく日本のテレビ局が毎年放映している24時間テレビをしのぐ、業界トップを走る手作りイベントと言えると思います。

第3回シニア向けオンライフェスティバル "Happy Aging!"
シニア世代オンラインフェスティバル "Happy Aging!"は、シニア世代対象のオンラインイベントです。

「6月の村」の第3回オンラインシニアフェスで参加したプログラムの紹介

今回自分が参加し、また視聴した内容の内、感銘を受けた3つのプログラムを紹介したいと思います。

石川県旧加賀藩で幕末から伝わる「花嫁のれん」と和菓子の紹介  私自身、「花嫁のれん」という言葉そのものを初めて聞きました。お嫁入りの時に実家が花嫁に持たす実家の家紋入りの「のれん」のことで、その「のれん」はそのお嫁入後、日の目を見ずに箪笥にしまわれることになります。それはもったいないということで、町おこしも兼ねて、17年前から七尾市ではGWから母の日に向けて「花嫁のれん展」を開催しています。ところが、ここ2年はコロナ禍の影響で中止となっているそうです。嫁入りの日に花嫁のれんをくぐった時の心境を和菓子の女将から聞いて、胸にじんと来るものがありました。
スイスから 外国人嫁の家族介護奮戦記  スイスで暮らす日本人の女性から、スイス人のご主人のご両親の介護の話を聞きました。日本とスイスの文化やしきたり、そして「生きる」という基本的な考え方も違う中での介護の苦労が、想像を超えたものに感じました。そして、ご両親は日本人のお嫁さんのやさしい介護を受けることで幸せだったのではないだろうかということが伝わってきました。
イギリスから 人生の最期をお産から考えなおさん イギリスの助産師さんお二人から、人が生まれるという神秘的な出産と人の最期の話をオキシトシン結び付けたお話でありました。もちろん初めて聞く話で、生きるということを考え直す良い機会になりました。
世界農業遺産「能登の里山里海」から生まれた和菓子|御菓子処 花月
明治29年、七尾に創業以来百有余年。美味求真を極め、味ひと筋に歩んでまいりました。農林大臣賞などの数々の栄誉にも輝く御菓...

「6月の村」が募集している「クラウドファンディング」について

6月の村が開催しているこの「オンラインシニアセミナー」だけでなく、毎月開催されているセミナーも無料で参加ができます。名前とメールアドレスを登録すれば、ZOOMで参加が可能です。過去には病院から参加するシニアの方もいたと聞きました。しかし、やはり運営にはシステム化などでお金がかかることから、クラウドファンディングも募集をしているそうです。2021年5月に締め切りましたが、おそらく今後も継続的に募集があるのかと思います。クラウドファンディングのリターンのアイテムの中には「花嫁のれん」を紹介してくれた石川県七尾市の「花月」のお菓子もありました。

#ごちゃまぜを育もう シニア世代のオンラインコミュニティ「六月の村」
コロナ禍で立ち上がったシニア向けオンライン・コミュニティ「六月の村」は、シニアの「ために」ではなく、シニアと「ともに」を...

「6月の村」の第4回オンラインシニアフェスは、次回11月の予定。

今回の「第3回オンラインシニアフェス」が成功裏に終わり、次回は11月の開催が決まったようです。運営委員の方々の振り返りを聞いていると、回を追うごとにバージョンアップしてきているようです。次はどこまでバージョンアップするのか、運営をサポートしている立場からも視聴者の立場からも楽しみになってきました。

自分はここ数年、「自分は何をしたいのか。」「自分には何ができるのか。」の「自分探しの旅」を続けて、いろんなセミナーや活動に首をつっこんでいます。このブログを始めたのもその内のひとつですし、この「6月の村」に参加しているのもその内のひとつです。この「第3回オンラインシニアフェス」の運営にも参加して、代表から「起業とは」を学ばせてもらっています。会社は通常組織で成り立っています。しかし今回のイベントは、ほとんどがボラインティアの横並びのグループで運営されています。なぜそれが成り立つのか。そこには代表の「強い信念」が必要であり、それを皆で共有し、皆で着実に1歩ずつ思いに近づけていこうという力が働いているように感じます。私にとって「自分探しの旅」の中で、サラリーマン生活で染みついたピラミッド型組織の固定概念を0クリアーにして考えることが必要なようです。


プロフィール
この記事を書いた人
イゴール

会社生活30年を過ぎたサラリーマン。2020年からヨーロッパ駐在中でスペインードイツースペインと引っ越し2021年末帰国。2024年ベトナム赴任。人生の後半から日本と海外生活を半分半分。次のキャリアで何をしたいか、仕事を続けながら現在進行形で自分探しを模索中。その活動の悩みや取り組みをぶろぐに残す。

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