スペインで最初の苦労は、NIEカードと運転免許証の書き換え。

スペイン

 

スペインで長期に暮らす人が、必ず通らなくてはならない手続きにNIE(Número de Identificacion de Extranjeros = 外国人の身分を証明する在留証明書)カードの取得があります。私は結局スペイン内を引っ越しするこで8か月後に取れましたが、引っ越しがなかったらもっと伸びていたのは間違いないです。このカードを入手して初めてスペインで暮らしていいよと補償されるようなもので、常に携帯はもちろんのこと、日本の運転免許証との交換にも必須なものです。

日本人がスペインで暮らすのも大変なのですね。

まずは住所の設定

まずは、住民票の登録です。これがないと次のステップにいきません。私の場合はもちろん賃貸なので、借主との契約ももちろんのこと、前の人が新しい住所を取得していることも確認が必要でした。結構しっかりチェックしています。スペイン人の会社の人にいっしょに来てもらい対応できました。おんぶにだっこです。

これが一番大変。NIEカード申請の予約取り。

NIEの番号自体は、就労VISAの場合、日本でVISAを取得する時に賦与されます。問題はNIEカード作りです。その際、指紋採取をします。このカードがないと、日本の運転免許証とスペインの免許証の交換もできませんし、自分の身分を証明する書類をたくさん持ち歩かなければいけません。出国はできますが再入国がすんなりできるかどうかが不確かです。この指紋採取の警察署の予約をWEBで取るのですが、これがなかなか取れません。月曜日の毎朝8時、9時の前後をねらうと取れるとかいう都市伝説にも似た情報まで出てきました。スペインにある日本語の掲示板では、半年取れないとか、弁護士に断られたとかの武勇伝でいっぱいです。私の場合、コンサルに依頼していたので自分は苦労しておらず、苦労話しをする立場にはないですが、予約が取れないストレスは毎日増えてまいりました。予約は、一度取れたのですが、バルセロナ住民なのに隣のタラゴナで取ろうとして警察でREJECT、その後一度取れたのですが、コロナで強制キャンセル。その後結局8か月予約は取れませんでした。8か月後に勤務地と住所が変わったため、住民票からやり直しましたが、引っ越し先が地方だったので今度はすんなり予約が取れました。もし引っ越していなかったら、どうなっていたか。スペインに住む方が、「バルセロナ オトナ留学記」の中で細かく苦労話しを記載しておりますので、リンクを貼っておきます。

https://www.marikotour.com/tomahuella-cita

 

ワーホリでスペインで暮らす人の苦労は、半端ない。

指紋取ったら、カードを受け取り。

当日、スペイン人のスタッフにも同行してもらって書類を提出して指紋採取、あとは2週間後に取りにおいでということで、一応ここまではうまくいきました。実際に受取日の朝に取り行くと、「今ここにない。12時においで」そして13時にいくと「今ここにない。来週おいで」。まあこんなことにいちいちストレスを感じていたは、スペインでは生きていけません。そして翌週めでたくNIEカードをもらいました。ここに至るまでのスペイン人スタッフのサポートに深く感謝です。たった1枚のNIE IDカードですが、やっとこれで正式にスペイン人の仲間にいれてもらったような大きな喜びが沸いてきました。なかなか日本にいる人にはこの感情はわかってもらえないと思いますが。

ラテンの のりを楽しむくらいの余裕が必要なのね。

健康診断と免許証のスペイン語翻訳

このNIEカードが取れれば、あとは書類をそろえて、予約を取って免許証交換の申請です。必要な書類の中にちょっと大変なのが2つあります。1つは日本の免許証のスペイン語翻訳、もうひとつは健康診断のOK結果証です。スペイン語翻訳は、大使館ならびに領事館で申請すれば1週間で取得できます。2つの健康診断ですが、目の検査、問診、運転シュミレーションが主な検査項目です。目の検査の前に必要なのは、スペイン語のアルファベット発音の復習です。スペイン語を学んだときに最初に学びますが、日常あまり使わないので復習が必要です。「H」はアチェ、「W」ウベドーブレなどなど。以前ロシアでも同じ検査をしたときに、目の検査なのに「発音が悪い」と指摘された経験がありました。今回はちょっとよく小さくて読めない字があり、「aかな」というと、「残念!正解はbよ。」と答えを教えてくれた?ようで検査はOKになりました。

「C」の場合も右左上下を現地の言葉で言えないとだめだってことだね。

さあDGTで申請して仮免許証取得

書類を用意ができたら、自動車事務所(DGT)でいよいよ申請です。ここの手続きでもめたのは、日本の元号です。過去に日本の免許証を替えた人の例と見比べて、平成と令和と西暦の関係の説明を求められました。最近の運転免許証は、元号と西暦の併記がしてあるとはいえ、スペイン人の彼らにしてみれば、過去が平成33年までの有効の免許証で、私のが令和6年までの有効の免許証とはこれいかに という感じだったようです。なんとかスペイン語と英語と数字で、西暦と天皇陛下の代替わりと元号の切り替えの背景を説明して納得してもらいました。

タイなども西暦以外の独自の数え方があるんだよね。

ポストへの投函を待つ。

仮免許の紙をもらい、これとNIEカードで3か月間運転ができます。実は、スペインのルールでは、スペイン入国後6か月しか日本の国際免許証が使えません。コロナで日本に帰れない現在、なんとかNIEカードを取得してスペインの運転免許証を取得しないと、仕事が車が必要な私は、スペインで仕事が継続できない状態でした。なので本当にほっとしました。このスペイン免許証は、2か月以内に郵便で送ってくるそうで、10年間EU諸国で運転ができる魔法のカードになります。反対に日本の運転免許証は一度没収され、数か月後に大使館から帰ってくるそうです。窓口の担当の方に深々とお礼を申し上げて、ほっとした気持ちでDGTを後にしました。

コロナ禍の中では、帰国できない中、国際運転免許証を毎年更新というわけにもいかなくなったんだ。




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イゴール

会社生活30年を過ぎたサラリーマン。2020年からヨーロッパ駐在中でスペインードイツースペインと引っ越し2021年末帰国。人生の後半から日本とロシアを中心とした海外生活を半分半分。次のキャリアで何をしたいか、仕事を続けながら現在進行形で自分探しを模索中。その活動の悩みや取り組みをぶろぐに残す。

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